早いもので、あっという間に愛知旅行最終日である。
名古屋から名鉄に乗り、見事に一度行き先違いの電車に乗り、再び名古屋に戻り、今度は間違えず、犬山駅に到着。
目的地は桃太郎神社である。
しかし桃太郎神社までは、基本的にバスもなく、レンタサイクルもない。
なので犬山駅からタクシーに乗車。大人で良かった。
増水しまくりの木曽川沿いを走ること、15分ほどで到着。
曇り空に鳥居。
さっそくサルに出迎えられる。
さっそくコンクリ像だらけ。
この桃太郎神社は、1日目の五色園と並ぶ「浅野祥雲三大聖地」のひとつなのだ。
でもそれだけではない。
「桃太郎」というと、「岡山ではないのか」と思うかもしれないが、この場所もまた、桃太郎の物語発祥の地とされているのだ。
岡山とこちらと、どちらが本当の発祥の地なのかは、素人の自分には判断のしようもないし、まあどうでもいいといえばどうでもいい。ただ、木曽川沿いの山中にあるこの場所には、桃太郎の物語の構造に似た出来事が過去にあってもおかしくはなさそうだな、と感じさせる雰囲気はあった。山賊のようなものがいて、民衆を困らせていて、それを倒した人がいて、というような。
しかし今は珍スポである。
子供向けだからなのだろうか、ひとつひとつの像はそれほど大きくないので、五色園のようにサイズ的なインパクトはない。だが、こちらは『桃太郎』というファンタジーの世界を題材にしているため、ご覧頂いている通り、人間以外にもいろいろいるし、色使いも五色園よりカラフルだったりする。
同じ浅野祥雲の作品群ではあるのだけれど、五色園とはちょっと違った印象を受けた。
悪そうでエロそう。
観光に来ていた女子2人組が、「桃太郎がまったくかっこよくない」と言っていた。
男を見る目がなさすぎる。
キジですら手を組んでいるというのに。哺乳類の名折れである。
なんとなく卑猥な感じのする鳥居。バイブバーにこんなのあった気がする。
この辺の像はアサショー作品ではないという噂。
確かにちょっとなんか違うような気がする。うまく言えないが。
こういうこと言う奴に限ってアレである。
今年はこういう輩が多いのでどうも素直に受け入れられない。
アンチ読点。
可愛い賽銭箱。
何で一気に言おうとするんだ。
本殿の向かい側に宝物館がある。「珍らしい物 多数」とある。行かねばならない。
修復してくれているのはありがたい。けど、この朽ちている感じもいい。
今まで『桃太郎』においてキジは何の役に立っていたのかと思っていたが、これを見ると一番強かったのではないかという気がしてしまう。・・・というかこれはキジなのか。
「話しの種」にならないものがこの神社にあるのだろうか。
なんかもうわざとやっているとしか思えない。
宝物館の建物の中へ。
前の宝物館は放火されてなくなってしまったらしい。
多くは燃えてしまったのだろう。
なんとか桃太郎に関係するような物を集めて陳列している感じ。
それでも、いくらかはお宝が残っている。
まさかの珍宝。
犬、容赦ない。
みんな燃えてしまったのか。見たかった。
再び外へ。
やさしい鬼。
犬に噛み切られたのはこの鬼のような気がしてきた。
いいケツ。
悪そうなオーラがでている。
賊っぽさがある。
なんか切ない。
名シーン的な何か。
宝物館を出たあと、本殿の裏に向かう脇道があったことに気づく。
特に何があるというわけでもないのだけれど、ちょっと不思議な感じのする場所だったので、行ったらのぞいてみてください。
堪能したので、次に行く。その前に・・・
到着したときには他の観光客がいて撮れなかった、この名作を写しておかねば。
かわいい(棒読み)
このあといきなり大雨に降られ、神社近くの土産物屋さん併設の食堂に避難。
しばらく雨宿りしたのち、木曽川沿いを歩いたものの、犬山遊園駅近くまでいったところで見事に豪雨にあう。今年はホントに雨男だ。
公衆トイレで雨宿りするという悲しみを経たのち、再び雨が弱まったところを見計らって、犬山駅に移動。
ファーストフード店で時間をつぶしていたら、どうにか晴れてくれた。
せっかく犬山に来たのだから、犬山城には一応行っておきたい。
というか、普通、犬山に来たらこっちなのだろうけど。国宝だし。
別名「白帝城」なのだそうだ。李白の「千里の江陵一日にして還る」とかいうアレである(よく知らない)。川沿いだからか。
てっぺんまで登った。
増水して濁っていたけど、ホントはもっと奇麗なのかしらん。
これは桃太郎神社に来ていないと気づきにくいポイントなのではないだろうか。
名古屋に戻り、銭湯に入り、汗だか雨だかよくわからないものを流し、
夜行バスで帰宅。
愛知および東海地方はまだまだ興味深いスポットが山のようにあるので、近いうちに是非また訪れたい。