「まぼろし博覧会」に行ってきた

伊豆旅行、2日目。

 
JRに乗り、熱海から伊東駅へ。
そこから、だいたい1時間に1本出ている「ぐらんぱる公園行き」のバスに30分ほど乗り、「梅の木平」という停留所で降りると、目の前がもう、今回の目的地「まぼろし博覧会」。
 
しかし、この停留所、周りに林しかない。
自殺志願者か、まぼろし博覧会の客くらいしか使わないのではないか?
 
ちなみに今回の自分は、一応、まだ、残念ながら、後者である。
 
 
 

「怪しい昭和村」

 

すべてを見学し終えてから振り返ってみれば、まさにその通り。

 

それ以下でも、それ以上でもない…。

 

…いや、それ「以上」ではあったかもしれない。

 

 

 
 
 
 

 

こんなところまでわざわざバスに乗ってくるくらいだから、もちろん軽く事前情報は仕入れてはいたのだが、

 

それでも実際来てみると、もう入場前から圧倒されるというか、

 

「これはいちいちツッコミを入れてたら身が持たない」ということを、まだチケットも買ってない段階で強く感じさせてくれる勢い。

 
 
 

閉館した伊勢の国際秘宝館からやって来たらしい、「秘宝おじさん」の横をすぎると、ようやくチケット売り場。

 

場内は3つのセクションに分かれている。

まず、チケット売り場すぐ横のドアを通り、第1セクションへ。

 

 

色々な書籍が販売されている売店を抜けていく。

まぼろし博覧会のオーナーは、データハウス(出版社)の社長さんなのだそうだ。

 

 

こんなところで、「東大」という言葉を目にするとは思わなかった。

 
 

 

そんな売店の奥に

 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

メインはもちろん・・・

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

巨大聖徳太子

 
 
 
 
 
 
 
 

あることは知っていた(というか、コレを見に来た)けど、実際に見ると、ホントでかい。

なお、パンフレットには「立つと50メートル」と書いてある。立つなよ、絶対に立つなよ。

 

しかしどうやってこの温室に入れたのだろう・・・?(ちなみにここは元植物園とのこと)

 

せっかくなので動画も撮ってみた。

 

 そのほかにもいろいろある 、のだが、

 

 
 

・・・。

 

  

「古代遺跡」っぽさがあればなんでもいいらしい。

・・・数千年後に、ここが遺跡として掘り起こされたらどうなるんだろう。 

 

まあ、第1エリアはこんな感じ。

 

振り返ってみれば、実に健全であったことよ。

 

 

続いて、第2セクション「夢か、うつつか、まぼろしか 昭和の時代通り抜け」へ。

 

 
 
 
  
  
  
  

 入り口にたどり着くまでに、何度も「夏は暑い」と説かれる。「絶対にエアコンは導入しない」という強い意志を感じる。

 

でも確かに、ここ、真夏だと地獄のように暑そうだ。

今回は天気はよかったけど、もう9月で気温はそれほどではなかったので良かった。本当に良かった。

 

で、薄暗い通路に入っていくと

 

 
 
 
 

怖い 

 
 
 

怖いよ

 
 
(注:実際はもっとうす暗い) 
 
 
 
 
 

いったいこの中にマネキンは何体いるんだ。

 

また、各時代エリアの音楽が混ざり合うように響いていることも恐怖を倍増させる。

写真ではその感覚が伝わらないだろうけど。

 

一応動画を撮ってきたが、いろんな意味で酔いそうな映像に仕上がってしまった。

 

 

この音楽のなか、本気で昭和を完全網羅しようとしているかのような物品の数々と、次々現れるマネキンの間を彷徨っていると、頭がクラクラしてきてしまう。

  

 
  
  
  
  
  
  
  
  
 
 
 
 
 

ところで最近、「昭和レトロ」と、もてはやしたりするが、

 
 

それはあくまで、平成における、「平成用」の口当たりのいい「昭和」であって、

 
 

実際の昭和はどうだったんだろう、という気もしてくる

 
 

自分も昭和生まれで、昭和の一部を生きたことは生きたけど、

 
 

20年以上前のことだし、

 
 

タイムマシンができたりして、昭和にパッと戻ったら、その空気を

 
 

怖いとか、不気味とか、

 
 

感じるのかもしれない。これが本当の昭和なのかもしれない。

 
 

そんなことないか。

 
 
 
 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
 
 

ようやく出口。気が狂うかと思った

 

 

 

・・・が、まだオードブルだった。

 

ここからは「悪酔い横町」。名は体を表す。

 
  
  
  
 

まだここはよかった。まだ。

 

この次からほんとやべえ。ハハッ。

 

ききキキキンキュウソクホウDEATH 

 流れている音楽をSiriに尋ねてみたが、頭を抱えていた。

  
  
 

「怖さ」とは何なのだろう(哲学)

 
  
 

もうね、空が明るいことが怖い。

 

  
 

 ただこの場所、ある意味すごく日本的な気がするというか、

 
 

クールジャパンの極北がここなのかもしれない

 
 
 
 
 
  
  

「死」と「セックス」だけの世界

 
 
 
 
 
  

自分は知らなかったのだが、ファンの方には嬉しいらしい「村崎百郎館」に繋がっている。まだ今年できたばかりのコーナーらしいのだが、既にキてる。 

  
  
  
  
 
 

ここを抜けると、ぐるーっと受付まで戻る道がある

 
 

頭部があるので、全然怖いと思わない。

 

 頭部だけが転がっていることもある。

 

そして第3セクション「魔界神社」へ。

きっと名前負けしてないんだろうなあ・・・と思いつつ、中へ。

 
 
 ちなみに全部、写真の倍くらい暗いと思っていただければ幸いです。
 

さっそくいる 

 

さらに入ってすぐ横に、別室へのカーテンがある。

ここまでやっておきながら、今更まだ隠す必要があるってどういうことだ。

怖い。めくるとき本当にちょっと腰が引けた。

 

だが実際入ってみると、暗いが、思ったよりは怖くない。

 

ただちょっと他より性的なだけである。

 
 
  

触っていいのか、いけないのか、どっちだよ!

 
  
 

これ、昨日の熱海秘宝館にもあった。

  
 

無造作に転がっているのか、計算した配置なのか、わからない像。

 

 

 

カーテンの外へ出て、再び進む。

 
  

受付で、藁人形と五寸釘のセットを販売中だそう。

 
 
  

 これはすごかった。全部剥製。絵になる。

 

遊郭コーナーもあり。

 ちょっとかわいいとかおもってしまった。

 
 
 
 

藪医院コーナー。

  

この第3セクション、統一感があるのかないのか、わからなくなってきた

 
 
  

それにしても、この歳になるまで、「マネキンに酔う」という状態があるとは知らなかったよ

 
  
 
 
 
で、だいたい見てまわったあと、最後に・・・
 
 
 
 
 

もう十分怖いんだから、こういうのやめようよ!!!

 

でも「せっかくきたのだから」と、無駄に勇気を振り絞って前へ進む。 

 
 
ふええ。。。
  
 

正直、パソコンに取り込んだ写真を見返すのも怖いので、ここには適当に選んで適当に貼った。

 
 

・・・そんなこんなで、まぼろしから解放された、いや、退館した。

 

しかし、この場所にいる間じゅうずっとあった感覚なんだろうなーと思ったんだけど、こう改めて振り返ってみると、アレだ。小学生の頃とかに、大量の、風雨にさらされてパリパリになったエロ本が捨てられている謎の林があったりした、あの感じ。そういうのありませんでしたかね。林じゃなくても、川原の草むらとか、橋の下とか。あの、よくわかんない汚さとエロさが自然の中で、どうしようもなくただ死を待っている感じ。なかったかな。うちの実家のほうだけだろうか。

 

とにかく、アレを煮詰めて巨大にした感じだった。

また行きたい。行きたくない(どっちだ)。

 

近くには姉妹施設の「怪しい少年少女博物館」もあるのだが、

1日にこれ以上は本当にキマってしまいかねないので、癒しを求めて別の場所へ。

 

(つづく)

 
 

 

アホとボケの楽園

アホとボケの楽園

  • 作者: 「アホとボケの楽園」制作室
  • 出版社/メーカー: データ・ハウス
  • 発売日: 2014/12/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る