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源宗坊寺のコンクリ仏

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広島県呉市にある源宗坊寺へ行ってきた。

明治の終わり頃に、その名も源宗坊という僧侶が開いたお寺。

 

午前中は雨が降っていたのだけれど、幸いなことに正午くらいに曇りになった。

ただ、山の中にある寺なので、雨のあとでも訪問は可能なのか、電話をして尋ねてみることに。

 

「今日は見学はできますでしょうか?」

「あらまあ、こんな雨の日に。どちらから?」

「神奈川県です」

「あらあら、じゃあ開けておきますよ」

 

そんな感じでとりあえず確認が取れたので、タクシーを拾って向かうことに。山の斜面に建つ住宅の隙間を縫うような細い道を登っていくと、入口に辿り着いた。

 

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IMG_1531.jpgイノシシよけの電流ワイヤーをまたいで中に入る。

 

IMG_1536.jpgいきなり閻魔様がお出迎え。足下にあるぐにゃっと歪んだ顔がおもしろい。

 

IMG_1537.jpg さらに奥へと進んでいく。

 

IMG_1539.jpgただでさえ歩きやすい感じではないのに、雨上がりでいっそう危なっかしい道を上っていくと・・・、

 

IMG_1541.jpg 岩の上に立っている人が。

 

IMG_1545.jpg聖徳太子なのだそうだ。しかし良くこんなところに置けたなあ。コンクリートの塊だから、そうとう重たいだろうに。

 

IMG_1548.jpgさらに奥へ。また何か見える。

 

IMG_1551.jpg滑らないように気をつけながら進むと・・・、

 

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IMG_1562.jpg2体の龍神様が向かい合っている。 

乗っている神様の顔が面白いからそちらに気を取られがちだが、形的にはどちらも躍動感があって、よくできてる。

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IMG_1589.jpg 手が三つあるのかと思ったが、違う。足だ。

 

登ってきた道を引き返し(一度見事にすっ転んだ)、別のエリアへ。

IMG_1610.jpg美白でビジュアル系な毘沙門天

 

IMG_1605.jpg服にでっかいムカデがくっついている。

 

IMG_1615.jpg地蔵菩薩。目が怖い。しかしどれも野外にあるけど、浅野祥雲の作品に比べて、状態が良いですね。

 

そんな仏像たちをさらに高いところから見ているのが、この寺最大の仏像。

IMG_1628.jpg大仏(不動明王)。頭がでかくてかわいい。

 

IMG_1630.jpg「大仏」にあたるのは、下の方にある手と足、そして石垣の部分らしい。つまり大仏は未完成。この不動明王はその大仏に包まれる「内体仏」なのだそうだ。

 

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これでだいたい見たのかしら・・・、と歩いていると

「神奈川県から来た方〜?」

と声をかけられる。

 

お話ししてみると、源宗坊さんのお孫さんとのこと。

「龍神様はみた? 大仏は?」

「みました。他に何かありますか?」

「本堂にご本尊があるけど」

「見せていただけますか?」

 

なんでも、お孫さんはここに住んでおらず、月に一度くらい来るだけなのだそう。

普段は本堂の中には入れないようなので、今回はとても運が良かった。

 

というわけで、ご本尊を拝観。

IMG_1669.jpg真ん中がご本尊の不動明王。ポーズがかわいすぎる。

右が十一面観音・・・だったかな? 左は忘れてしまいました。

 

IMG_1683.jpg左が源宗坊さん。ここにある仏像を作ったお茶目住職。イケメンである。

「ちゃんとした仏師が作ったわけではないから上手ではないけど、ちゃんと魂は入れてあるんですよ」とお孫さんはおっしゃっていたが、むしろ普通の仏像よりも「魂」を感じる。

 

IMG_1673.jpg源宗坊寺を紹介しているブログはいくつかあるけど、この本堂内を載せているものは見たことがない。

 

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IMG_1672.jpg どことなく、案内してくれたお孫さんに似ていた。

 

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 明治39年にできたお寺らしいから、結構古いと思うんだけど、ピカピカ。

大事にしてるんだろう。

 

その後、なんとお茶とお菓子をいただき、さらには話の流れでお弁当まで頂戴してしまった。貴重なご本尊を見せていただけただけでもありがたいというのに、その前で食事ができたなんて、一生忘れられないだろうと思う。

 

突然やって来た人間に色々とご親切にしていただき、本当にありがとうございました。

 

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